1995年のNY、雪の中を老人ホームから抜け出してきたトゥーは、息子グエンと孫娘タムのアパートに転がり込むが、BFの誕生日を祝おうとしていたタムと口論になり部屋を飛び出す。その後残業で遅く帰ってきた父から、タムはベトナム移民である家族の歴史を聞くのだった。ベトナムで有名な舞台の映画化。監督の父は名作「無人の野」脚本家グエン・クアン・サン。
ハノイで旅行ガイド兼通訳として働くズエンと、彼女より3才年下でタクシードライバーのハイは、出会って3ヶ月で結婚。後日式に来られなかった友人のカムを訪ねた帰り、カムの代わりに手紙を届けに行ったズエンは、受取人のトーに襲われる。ハイとは真逆のどこか危険で野生的なトーにズエンは次第に魅了されていく…。第66回ヴェネチア国際映画祭招待。
ベトナム北部の山岳地帯に住む少数民族・モン族の少女パオ。子供ができない妻のことで父が周囲から言われやむなく他の女性を迎えたため二人の母がいた。しかし産みの母は家を出てしまい、育ての母はパオを愛情深く育ててくれるが、ある日姿を消す。そこにはパオの知らない意外な真実が隠されていた。ベトナムで最初のインディペンデント作品。
2014年8月、ベトナム南部ニンホアのとある家。ベトナム戦争で離散した家族の日常を固定したカメラで長く撮影し、写真的アプローチを試みた作品。脚本を担当した、越僑ドイツ人のグエン・フオン・ダンが自分のルーツであるベトナムを、ドイツ人映像作家フィリップ・ヴィトマンとともに捉えたドキュメンタリー。山形ドキュメンタリー2017コンペ作品。 (横浜・大阪開催のみ)
母と義妹にこき使われるタムは、運命的に皇子と出会う。継母たちの妨害を跳ね除けて、二人はめでたく結婚。しかし王女となったタムは、継母の手によって殺されてしまう。悲しみにくれる皇子。その裏では国の存亡をかけた戦いが始まろうとしていた……。ベトナムに伝わる昔話「タムとカム」が元になった、ジャンルを横断する超スペクタル巨編!
1922年の仏領インドシナを舞台に、フランス側の手先として働く主人公クォンは、女性レジスタンスのトゥイーと出会ったことで我に返り、脱獄を手助けし一緒に逃亡。仲間から追われることになり…。ベトナムのアクション映画の歴史を変えたと言われるエポック・メイキングな作品。その後のベトナム映画を牽引するメンバーが勢揃い。日本初上映。
リーダー的な存在のリー、優しい性格のマイ、ちょっと子供っぽいタオの仲良し3人組はいつも一緒。高校を卒業したばかりの3人は、リーの18歳の誕生日に、ハメを外しすぎて大学生の男の子たちに騙されてしまう。男に復讐したいと考えたリーとマイはある男性と出会い、懲らしめるつもりが徐々に惹かれ、親友同士なのに三角関係になってしまう…。日本初上映。
黒いマスクとボディスーツに身を包んだ謎のヒーロー、その正体はギャンブル狂の母親の借金を返すためヒーロー業をこなす青年スンだった。ある日、億万長者のキキを強盗団から救ったスンは彼女の猛アタックを受けることに。しかしスンの心の中には密かに憧れる男性アイドルスターのナムがいたのだ!「ベトナムを懐う」と同じグエン・クアン・ズン監督作品。
マッチョでイケメンなトリンと、女好きでヘマばかりのビエンは、サイゴン・ボディガード社で働く親友コンビ。ある日、国内屈指のミルク会社社長が亡くなり、御曹司ヘンリーを警備することになる。日本人監督・落合賢がメガホンを取り2016年末ベトナムで『ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を超える大ヒットを記録したアクション・コメディ。
1969年のサイゴン。9代続いたアオザイの仕立て屋の娘ニュイは、60年代の新しいファッションに夢中でアオザイを古いと嫌い、母と対立していた。そこから48年後の未来、2017年にタイムスリップしたニュイは、自殺を図ろうとしていた落ちぶれた自分に対面。なんとか店を立て直すべく奔走が始まる。釜山国際映画祭をはじめ、多くの映画祭に招待された。
ベトナム人女性ハーは幼少期に別れた父親を探しに、父からの手紙と送られてきた写真を手がかりに、北海道・東川町へやってくる。そこで偶然アキラと出会ったハーは、東川町で過ごすうちにいつしか彼が気になる存在になっていく。しかしアキラが父の重要な秘密を隠していたことを知る。実は父は数年前に他界していたのだった。
ティエウとトゥオンの兄弟は、仲の良い兄弟。思春期を迎える12才の兄ティエウは、近所に住む少女ムーンが気になっているが、うまく想いを伝えることができない。ある日、ムーンが家の不幸から兄弟の家に身を寄せることになり、急接近したトゥオンとムーンの仲に嫉妬したティエウは、遂に取返しのつかないことをしてしまう…。
2005年にベトナムの全国紙に連載され大反響を呼んだ「トゥーイの日記」を原作に、ベトナム戦争中に野戦病院で働きながら書き続けた女医の日記を、アメリカ軍兵士が大事に持ち帰り、35年後母親の元に返却された実話を元にした感動作。60年代からベトナム映画界を牽引してきたダン・ニャット・ミン監督が平和への祈りを込めた作品。
(横浜・大阪開催のみ)
スタントマンであるチュンは大ヒット映画の続編のアクション監督に抜擢され、彼を頼ってきた無職の弟タンも現場で働くことに。しかし監督トゥワンは自身の家を担保に、富豪ソンから出資を受けて映画制作を進めていたのだが、突然出資を止められてしまい、撮影続行が困難な状況に。実は、現場でチュンの働きぶりを見たソンが彼を運び屋にとして利用するために仕組んだものだった…。 (東京・名古屋開催のみ)
14歳の時に誘拐され海外へ売り飛ばされる直前、裏組織のボス・ブラックドラゴンに救われたフェニックス(ゴ・タイン・バン)。その後彼女は殺し屋としての訓練を受け成長、タイガー(ジョニー・グエン)たち4人とチームを組み、あるミッションを成功させようとするが…。CG、ワイヤー、スタント一切なしの肉体派アクション・ムービー! (東京・名古屋開催のみ)
昨年、天皇皇后両陛下がベトナム訪問の際に「ベトナム残留日本兵家族」と面会したことがニュースになりました。実は戦後60年の特集番組として2005年、この家族をとりあげた番組がありました。
12年後、彼らの祖国での父親探しの旅に密着。2つの番組に関わった小松みゆきさんも登壇。
(横浜開催のみ)